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安価なソファと高価なソファの違い
ソファの構造は主に、張り地、フレーム、ウレタン、スプリングからできています。張り地の素材や内部構造によって、価格は変わります。座面の内部のウレタンとスプリングで、耐久性と座り心地が決まります。
張り地
本革は、合成皮革よりも、基本的には高価です。同じ本皮でも、革の品質や種類、使われている部位、継ぎ目の多さなどにより価格は異なります。また、価格を抑えるために、総革張りではなく、身体に触れない部分の一部に、合皮が使われている一部合成皮革張りもあります。同様に、合成皮革でも、本皮に見間違うほどのものと、明らかにビニール素材とわかるものとでは、価格が異なります。
ファブリックも、キャンパス地と複雑な目の詰まった織り地では、大きく異なります。繊維の種類や織り方で、風合いや質感も異なります。
ウレタン
ソファのクッション部分です。密度の異なるウレタンを組み合わせるほか、フェザーなども使われることがあります。
- ウレタン
- 耐久性や弾力性を高めるソファ内部に欠かせない素材です。座面の硬さは、ウレタンの密度によることが大きいので、密度が高いと、座面は硬くなり、耐久性は高くなります。
- チップウレタン
- ウレタンの切れ端を集めて、接着材で固めたものです。低価格で、丈夫でへたりにくいです。
- モールドウレタン
- 作りたい形状の鋳型(モールド)に原料を流して、発砲させて作ります。直線や曲線に合わせて成型できるので、人間工学に基づいたものや、デザイン性の高い自由な形が作れます。コストと手間がかかります。
スプリング
座ったときの体重を吸収する衝撃吸収材です。ウレタンのみで構成されているソファもあります。
- ポケットコイルスプリング
- コイル状のスプリングがそれぞれ独立したポケットに納まっているものです。荷重がかかった部分だけが沈み、点で荷重を支えるので、横に座ったひとには、あまり振動が伝わりません。身体にフィットしやすく、長く座っても疲れにくいです。耐久性・クッション性にすぐれています。ベッドのマットレスにも使われています。比較的高価です。
- Sスプリング(Sバネ)
- S字状の鋼製バネが連結して張られたものです。コイルスプリングより、弾力性は劣りますが、軽いという利点があります。座面をへたりにくくするために、山形に張られることが多いです。
- ウェービングテープ
- バネではなく、テープを張って、柔らかめの弾力をだしたものです。ベルトは一度伸びてしまうと戻りにくいため、耐久面では劣ります。比較的低価格です。